このブログでは石垣LOVEの僕が城を中心に石垣を紹介している
今回は、このブログ初のお寺
場所は京都は洛東山科、毘沙門堂である

http://
[0回]
PR
この日は、実家に急遽帰省し、まさかの外出だったため、iPhoneの画像である
多少画質が悪かったり、暗かったり明るかったりするかもしれないが、多めに見てやって欲しい
毘沙門堂は、妹の好きな場所で、紅葉の名所だという
この日はまだ紅葉には早かったが、僕としてはかなり満足できた
まず見えてくるのがこの階段
写真で見る以上に急勾配で、高さもかなりある
上に朱色の門が見え、雰囲気は地元、春日大社の様
実はこのお寺、徳川家綱の支援があり、神仏習合のような色があるそう
境内にもいたるところに三つ葉葵の紋が
灯篭にも三つ葉葵が隠れていた
さらに、天皇家とのパイプもあるらしく、十六八重表菊花紋があしらわれていた
その財力が感じられる赤漆塗りの本殿床など、かなり豪華なお寺
本殿裏は、もう少し後に来ていたら最高の紅葉を見れたであろうスポットが
この先には騙し絵のような襖絵が展示され、とても楽しいお寺である
撮影禁止のため実際に行って確かめて欲しい
頼めば僧侶によるガイドも行われるらしい
そうだ京都、行こう
でおなじみ、JRのポスターにも使われたスポット
この階段が紅葉の葉で覆われたらさぞかし美しいだろう
と、ここで右側に石垣発見!!!
石垣のルーツを遡ると、織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちにした際に焼け残った、穴太衆の石垣に当たる
まあ、本当に遡ると古墳時代くらいまで遡るのだけれど
だから、神社仏閣の石垣は本当の石垣なのである
この階段を上がり、左に折れるところから撮った写真がこちら
高さを稼ぎ、石を節約するため、土塁と石垣を交互に重ねている
この上にはお寺ならではの築地塀が
築地塀はお城にはほとんど採用されず、京都の二条城、兵庫の姫路城の一部に残っているのが現存例である
積み方としては、それこそ穴太衆積みのような、野面
石のサイズによって、布積みになっているところもあれば、大きな石を置き、乱積みとする場所もある
高さがないのであまり崩れる心配もなさそうで、おそらく江戸時代のまま残っているのではないだろうか
別のアングルから
階段の部分はほぼ横目地の通る布積みにかなり近い積み方をしている
傾斜に合わせて積む石垣はあまり無く、明石城の石垣を彷彿とさせる
現代の技術ではかなり難しいのではないだろうか
と、石垣との対面に興奮していたが、帰り道の途中、最初に上がった階段脇の石垣はなんと、
谷積みになっている、、、
なぜだ??
ここだけ明治時代に修復されたのだろうか
この高さなら、地震や台風で崩れるといった心配もほとんどないと思われるが
石のサイズや形から、先ほどの石垣と同じ時代にここにすでに石垣はあったはずである
このお寺に次に行くときは、石垣のことについて質問してみようかなあ
答えられる僧侶の方はいらっしゃるだろうか、、、
落し積みといえば、お台場の第六台場
タモリ倶楽部でチラッと映った場所も落し積みになっていた
番組中で、石垣は当時のままと言っていたが、落し積みは明治以降の積み方と思っていた方がいいだろう
実際、第六台場は場所によっては江戸城の天守台のような切込み接ぎの布積みの場所もあるため、戦争や台風、地震、その辺りの何かによって崩れたのではないだろうか
最近の石垣鬱憤を晴らしたところで、この記事を終わりとする
今後もお寺や神社が登場する可能性に期待して欲しい
×Close