前回は外堀をぐるっと一周し、門や櫓を観察した
今回はいよいよ入城
初回の記事で紹介した部分とはできるだけ被ら無いように紹介していく
以前にも紹介した通り、東大手門は現在修復工事の真っ最中
こういう現場を見ると中が気になって仕方ない
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[0回]
実はこの現場に張り付いて、何枚かの写真を押さえた
多分あまりいい事ではない気がするので、個人的楽しみのためだけの写真として残しておく事にした
いつか、こういう現場にも出入りできるような人間になりたい、、、、
次の見所は、二ノ丸御殿を見終わったあとにくぐる門の脇の土塀
この、土塀というのは城や神社仏閣などにおいて、かなり重要な要素である
縄張りを表したり、人の流れを操ったりする凄いやつなのである
土塀は、掛けると表現するが、歴史から見ると、本来は本当に掛けていたのである
この土塀はかなり進化した形で、控え柱の継ぎ方からそれがうかがえる
今ではコンクリート?になっているが、本来は石の礎石の上に木の控え柱が建つ
控え柱を立て穴式にすると、したから侵食がはじまり、弱った場所を継ぐのだが、下に礎石を置く事で寿命を延ばす事ができる
他にも、強度的にも有利だったと推測できる
次の見所は鳴子門の控え柱
これは、先ほどとは違い、本当に石を使い、しかも組やすいように石を加工してある
控え柱の補強を見てもこの土塀が果たした役割をうかがえる
何気ないが、屋根の裏の柱も全て漆喰で固められている
これは、徳川家康の手グセのようなもので、鉄壁の城を目指すために、火が点かないよう、漆喰塗籠を徹底したのである
これと全く同じものが、姫路城や明石城、小田原城などでも見る事ができる
鳴子門から少し戻る形で本丸櫓門
出島のように張り出した様子がかなり独特
ほとんど横矢のかからない二条城において、この飛び出した櫓門は横矢を掛けるポイントでもあったのだろう
櫓門の横に窓が開いていることからそれが分かる
次の見所が、天守台から見た本丸の景色
この日は曇りで、丁度天守台に登ったタイミングで雨が降り始めた
かなり暗いが、それもまた風情を掻き立てる
入母屋造りの建物が満員電車に肩を寄せ合うように立ち並ぶ姿は壮観である
借景ではないが、この辺りからは間にほとんど建物が見えないため、向こう側の景色とも相まってタイムスリップしたかのような感覚を味わえる
ま、角度によるのだが、、、
あとは、門を全て見るくらいしかない帰り道を変えるだけなのが二条城の残念なポイントでもあるが、全体としてはかなり楽しめるお城である
トイレやお土産屋、甘味処も備わっている
外堀をぐるり一周しなければ、約2時間もあれば粗方見ることができ、手頃なサイズ感のお城
観光地のど真ん中のため、お城に重きを置かないプランでさらっと回る人にも印象に残る城だと思う
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