名古屋城に行ったのは3月
近鉄電車で難波から鈍行の旅行をしたくなり、訪れた
名古屋駅から徒歩でやっとたどり着いた
入り口にはとても立派な門が
しかし、これは後から石垣を積み直して作ったものだそう
門の位置も少し変わっているそうで、姿や雰囲気を伝えるだけのものである(ボランティアガイド談)
門をくぐると本丸の西南隅櫓と天守閣が目に飛び込んでくる
この隅櫓は重要文化財にも定められ、修復に宮内省が関わっているらしく、菊紋がみられる
石落しも備えた立派な隅櫓である
このまま天守閣へ向かいそうになるが、先に表ニ之門へ向かうべきである
こちらがお城の正式なルート
こちらも重要文化財である
地味な門なので、ほとんどの人が素通りするのが実に寂しい
(ジロジロ観察している人のほうが浮いてしまうが)
鉄骨材が見えているのも少し残念だ
長持ちさせるには必要なのだろうが、修理も当時の手法をとり、それ自体が見もの、というくらいのことをして欲しいものだ
この橋には左袖が睨みを効かせ、当時であればひとたまりもない
左袖の配置、石垣の反り、、
漆喰塗籠の土塀と石垣、瓦のコントラストが美しい
個人的に下見板張のお城が好きであるが、美しいのは確かに漆喰である
この門をくぐったところはもちろん
桝形となる
櫓門がかかっていたであろう場所には今は何もない
名古屋城という名前の割にはやや狭い印象の桝形である
この先には、復元されたての本丸御殿が
本丸御殿のような構造物は嫌いではないが、好きにはなれない
当時の血なまぐさい戦いのロマンを感じられないからだと思う
ちなみに、京都の二条城の本丸御殿とはまったく違う趣であった
こちらは本丸御殿を過ぎたところにある、旧二之丸東二之門
とっても影の薄い門ですが、ここには有名なものがあるので要チェック
桝形といえば巨石
ということで、
清正石
まあ言い伝えはこの看板にも書いてありますし、他の記事で書くことにする
本当は清正はこの石には関係ないのである
この後、本丸御殿や本丸の見学をしたら石垣の観察を、、
と行きたいが、さすがに本丸を抜かすと暴動が起こりそう笑
名古屋城の特徴は何と言ってもこの派手な破風飾り
層塔型なのにこの破風のおかげでとてもかっこいい!!!
層塔型とは、簡単に言えば、お重のように同じ形の建物を積み上げた様式で、
メリットは余分なスペースができにくいことである
しかし、正確な四角形の天守台を作る必要があり、少しでもゆがんでいると、上の階へ行くほど歪みが大きくなってしまう
望楼型のほうがロマンに溢れ、機能的にもデザイン的にも人間味があり好きである
層塔型はなんというか、味気ない
個人的には本丸御殿の再現より、枡形に門をつけたり、当時の姿を再現してほしいものである
でも、名古屋に行った際には、絶対に外せないお城である
構造や美しさに注目して欲しい
×Close