犬山城は前回も紹介した通り、現存天守を持つ貴重なお城のひとつ
はたして、石垣はどうなのだろう(当時のまま残っているのかな)という期待を胸に犬山城へ向かった
犬山城に着くと、最初に犬山城と彫られた巨石が迎えてくれる
観光客は皆ここで記念撮影をする
その石の横から入口を目指す
初めに見える石垣がこちら
http://
[2回]
典型的な谷積みである
つまり、この石垣は明治以降、積み直された石垣である
やはり現存天守を持つとはいえ、修復はさてれいるのかと思い、すこしテンションが下がってしまった
しかし、現存天守があるということは、天守台は残っているだろう
少し登ったところで門が見えてきた
この先にチケットちぎりのおじさんがいる
ここは桝形構造となり、おそらく当時はここにも門があったであろう場所
やっと本格的な石垣が登場し、テンションが戻ってきた
やや未熟な算木積みだが、精度は悪くない
周りの石垣も野面の乱積みという、なんとも無骨な石垣だが、
断崖絶壁に囲まれた丘の上に建つお城にはぴったりである
この苔がさらに静けさを掻き立てる
しかし、この崖にどうやって石垣を組むのであろう
当時の技術は想像を絶するほど高度だったと推測できる
これが門の真横の石垣
周りの崖をよじのぼることは不可能
城への唯一の道を進むとこんなに立派な桝形を持つ門
敵兵にとっては脅威であっただろう
野面の石垣としては、ロケーションも手伝い、僕の中では一番好きな石垣となった
中へ入ると、また桝形を通り、そして天守が姿をあらわす
その天守台は観察をしにくい構造になっている
なんといっても、入口のテントが邪魔である
付き櫓の横から天守台を見ることができた
こちらも野面
やや整った乱積みといったところか、
目地は通っていないが、乱積みというほど乱れてもいないと思う
なかなか素敵な石垣である
このくらい、登れるんじゃね?って油断させるくらいの石垣は親近感をもてる
大阪城の石垣なんて、絶対登れないものね
孕み出しもなく、綺麗に保存された石垣である
反対側は断崖絶壁になっているからであろうが、是非公開して欲しいというのが唯一の願いである
付き櫓の石垣もなかなかの代物である
ややゴツゴツした表面が特徴の石
河川の石を使っているのだろうか
この石垣だけ、算木積みとなっていなかった
時代背景に違いがありそうである
石垣とは関係ないが、断崖絶壁側から石垣が見えないかと回り込んだ時に見つけた洞窟
自然のものではなく、何かで削ったような跡がたくさんついていた
この先にいくと、断崖絶壁に建つ犬山城が見える
ロケーションは最高だが、写真のテクニックがないため、いい絵が撮れなかったのが残念である
石垣の展示には力を入れていなかったが、随処に魅力を見つけられるいいお城である
石垣だけの観察でも結構な時間はかかってしまうし、何より坂道がしんどいが、一度は見ておくべき城である
PR
×Close