なまっじか復元された天守閣などない方がいい
これは安西水丸氏の言葉だが、僕も全く同感である
江戸時代に一国一城令が発令され、一国に一城を残し、他は廃城にしてしまった
残された城の多くは戦争で焼かれた
江戸時代から現在まで残ったのはたった12箇所の天守閣
その一つが国宝、犬山城である

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この日もとても良く晴れていた
難波からアーバンライナーで近鉄名古屋駅まで行き、そこから名鉄に乗り、犬山遊園駅で下車
車窓から、小高い丘の上に天守閣を見つけた時、テンションが上がらない人はいないだろう
駅からは徒歩で20分ほど
途中からは割と急な坂道となる
国宝犬山城と刻まれた大きな石からしばらく石の階段を上ると、やっと入り口が見える
城の北側は木曽川が流れ、断崖絶壁となるため、南側のこの門以外から攻めることは不可能と思われる
それにしても、犬山城に近づいても近づいても姿が見えないため、このあたりは見所が無く、みんな駆け上がるように通り過ぎる
この門をくぐるとすぐに見えるのが
現存では最も古い天守
国宝犬山城
なぜ城には木が植わっているのだろう
写真を撮るのにはとてもうっとうしい
もともとは、城にはほとんど木は植えられていなかったと言われている
むしろ、草一本生やさないように手入れには特にお金をかけたそうだ
しかし、望楼型天守に回り縁を持つ姿は素晴らしい
富山城の模擬天守(実際にはなかったが、城といえば天守!ということで、勝手に作った天守)のモデルにもなっている
天守閣に入ってすぐ、穴蔵に入る
天守閣に入るには数種類の方法があるが、僕は穴蔵は好きだ
他には、隣に小天守を建てる方式などが一般的である
熊本城の穴蔵は、いまとなってはとてもいい思い出となっている
石垣の中に入っていく感覚が大好きだ
犬山城はとても小さなお城なので、とにかく階段が急である
僕の母親はこういう階段が怖くて仕方ないと言っていたが、実際に足を運ぶと、若い僕でも少し怖かった
望楼型天守の特徴である破風の間
こういう隙間も攻撃に利用してしまうのである
構造的に破風が不要な層塔型天守に、わざわざ千鳥破風を付ける理由も、破風の間が攻撃に有利だからである
最上階に上ると、木曽川を含む城下を見渡すことができる
上から見ると、北側の守りのかたさがよくわかる
天然の要塞を上手く利用し、江戸時代からその姿を残したというところに、凄まじいロマンを感じる
すこし不便な場所ではあるが、城好きなら一度は行くべし
そんな城だった
ちなみに、、
帰りは犬山駅から帰った
犬山駅から犬山城までは城下町を模した道が整備され、グルメやお土産を見ることができる
しかし、犬山遊園駅から歩くと、山の上に建つ犬山城を見ることができ、だんだんと城に近づいていく感覚が最高である
行きは犬山遊園駅から、帰りは犬山駅からがオススメである
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