最近の僕の休憩時間は、会社のPCで城郭の航空写真を眺めることに費やされる
伊賀上野城に興味を持ったのはやはり、石垣からだった
藤堂高虎が改修を手がけた、未完の大城
伊賀上野城
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今回も例のごとく、近鉄電車の鈍行を決意した
難波で350円のモーニングを食べ、村上春樹の『羊をめぐる冒険』を買った
近鉄の伊賀神戸駅まで行き、そこからは伊賀鉄道
冗談のような電車だが、実に乗り心地はよかった
伊賀上野城は2度目の訪問である
1度目は小学生の頃なので、お目当ては城ではなく、当時の僕のなりたい職業一位の、忍者が目当てであった(今もやはり憧れてる)
今回は忍者には目もくれず、城郭のみを見るつもりである
伊賀上野城は平山城だが、山自体が城という感じで、ほとんど山登りだった
当時、鎧や兜に身を包み、この道を移動するのはさぞ大変であったことだろうと推測する
初めに行ったのは、天守閣の向かいにある小高い石垣
ここは、築城当時、筒井氏の時代の天守閣のあった場所だそうだ
石も大きく、横目地が綺麗な打ち込み接ぎの布積み
僕の最も好きな種類の石垣である
高さ、反りも申し分ない
さらにいいのが、石垣の向こうの眺めである
何も無い
でも全部ある
水墨画の精神と僕が呼ぶ
まさにそんな風景であった
油絵のようなものではなく、顔料の付いていない部分があるような
空白の美のようなものである
この風景にはそれがあった
石垣に腰掛け数十分のんびりした
公園内が禁煙だったのがもったいなく感じた
その石垣から降りた場所
算木積みの初期の頃のような不完全さが実に渋い
やや緩めの石垣だが、バランスよく積まれていなければ、すぐにくずれてしまう
実に緻密な技術で積み上げられていることがわかる
ここは乱積みになっている
僕は真っ先に天守に登ったりはしない
城の周りをくまなく観察する
これは日本で2番目に高い本丸の石垣を天守の裏側から見たところ
この高さ、伝わっているだろうか
しかも、柵も何もない
落ちる人はいないのだろうか
お城の周りを一通りみてから、やっと入城
天守閣の中に復興天守と高虎の天守の模型があった
当時は5重もある立派なお城だった
やはり大阪の秀吉を意識していたのだろう
歴史の知識は自信も何もないので、あまりあてにはして欲しく無いが、、笑
城の中の展示も面白くはあったが、それほど惹かれる物はなかった
やはり僕は石垣が全てで、石垣に魅力を感じる
先週、犬山城へ行って手ぬぐいを買ってくれた母親に手ぬぐいを買った
そして、自分にも
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