毎度お馴染み
石垣編です
観光視点は
こちら
前回の記事にも書いた通り、小田原城の石垣は修復が行われた跡もかなり綺麗に再現され、石垣的には綺麗にまとまった石垣というイメージだった
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[0回]

これは馬出門の南側の隅櫓の台である
綺麗に規格された石を使用した打ち込み接ぎ
角の算木積みは隙間のないように加工された石を使用した切込み接ぎとなる
石垣では、角と、長い直線が弱いため、角をわざと作り、その場所に加工精度を上げた石垣を採用する場合が多い
この場所ではやや不安定な打ち込み接ぎの石垣を、切込み接ぎの石垣で挟みこむようにしている
少し東に歩いた場所
この辺りでは石垣の上に土塁が見られる
いわゆる腰巻石垣といい、石を節約するというのが主な狙いである
また、この土塁の上に石垣を築くと、鉢巻石垣という
鉢巻石垣と腰巻石垣を組み合わせる場合は、石の節約以外にも、地盤が弱い場所に石垣を築く際に見られる
これは明石城の鉢巻腰巻石垣
分かりずらいかも知れないが、真ん中に土塁がある
馬出し門の辺りの石は比較的新しい石を使用しているようだった
はつりがやや雑な印象のすだれ仕上げ
絶妙に入り組んだ模様はわざと、なのだろうか
最初に見た櫓台を内側から見たところ
綺麗な布積みになっているが、ここだけ無理矢理感が、、、笑
真ん中の石が周りより大きく、いびつな形なのでこんなことに、、
こういうのを笑積みという
正直、この程度ではただの乱積みといった方が正解かもしれないが、
今まで、あまり典型的な笑積みを見たことがないので、個人的な笑積み初体験とさせていただきたい
常盤木門の裏
本丸側から見た石垣である
小田原城では珍しく、落とし積み(谷積み)となる
この場所の石垣は石が大きく、このサイズ感の谷積みを見るのは正直、初めてだった
今回は時間的な問題で天守閣には登らなかったが、天守台の隅でなかなか気になる場所があった
天守台の武者返しという、頂点に近づくにつれ直角になる石垣の反りが、90度を超えているように見えるのだ
直角に近づくのは普通だが、直角を少し超えているような気がする
気がするだけかもしれないが、直角すぎてかなり印象に残った
ここから一段降りた場所
つまり本丸の石垣はかなり渋いものだった
綺麗に整った布積みの打ち込み接ぎ
苔感も最高に和を感じさせてくれる
石がやや小ぶりだったのが残念だったが、小田原城では一番好きな石垣だった
小田原城は、再現、修復がまだまだ途中の城だが、石垣に関してはかなりの精度が見られる
石材が崩れたまま放置されている部分の再現や、保存方法についても、これからが楽しみな城である
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